青木中央小学校の歴史を磨いてみる その2


自宅に来たトロフィー君。

そのずしりとくる、そのもの自体の重さと

30年という時の重さを感じながら

磨きの作業は始まりました。

 

最初は

「さっと磨けば綺麗になるでしょ」

という軽いノリでありました。

 

真鍮でできていると

校長先生に教えて頂きました。

校長先生は元は技術科の先生ですので

金属のことなどは詳しいのです。

そして一か所だけお手本みたいな感じで磨いてくれてたのです。

ぴっかぴっか!!にね。

 

このピカリが全体にできたらと思うと

直ぐに磨きたくなるのでした。

ぴかーるを布につけて磨き始めると

すぐさまに

「これはやばい」

と。

同じところをゴシゴシと何回もこするも

変化なし。。。

おいおい。

 

数にして50往復といったところでしょうか

ようやくピカってくれました。

1cm四方を綺麗にするのにこの労力か

手がぷるぷるします。

 

やばいものに手を出してしまった!!

気の遠くなる作業が容易にイメージできちゃいました。

 

校長先生は自分を試しているのだ!

どれだけ根性があるのかを!!

 

いつまでに戻してねともいわれなかった意味がわかりましたよ。

 

すぐさまYouTubeで調べて

お酢に漬けてみたり

クレンザーでみがいてみたり

電動ドリルの先に布付けてやってみたり

できることはやってみましたが

一番は手で力いっぱい磨くことでした。

 

この時点でもうやめようと。

この上は磨かずに帰そう。

まだらにピカってしまったら学校に申し訳ない。

 

 

川口には機械屋さんが多くこの日もその関係のお客様がきていて

いろいろ聞いてみました。

これは大変だとおっしゃいます。

 

 

でもね

そして次の日の朝6時。

決意新たに磨くことに

寝ると気持ちも変わるんですね。

 

そして

20分かけて一周。

 

30年の歴史を感じずにはいられません。

自分が6年生の時から手つかずにいたこのトロフィー君。

平成元年の時です。

そして今年が新元号の年。

そういう運命なのでしょう。

 

自分の30年間も振り返って見ちゃったりしてね

だってすげぇー時間がかかるんですもん!

 

職人みたいなことは嫌いではない自分ですから

だんだんコツがつかめてくると面白くなって

汗だくになり

そしててを真っ黒にして

もう進むしかありません。

 

頼まれごとは試されごと

 

どこかで聞いたセリフが頭からはなれない。

 

磨く

そして磨く

 

ひたすら磨く

 

もうね

こいつに取りつかれたかのようでした。

そしてこれで勘弁してください。

上の球体はまた日を改めてやらせていただくことに。

 

無事に校長先生にもお返しをして参りました。

しばらくは校長室に置いておいてくれるとの事。

 

色々なことが頭を巡りながら

磨いた時間は

決して無駄ではなかった!!

と思うのでありんす。

 

 

あぁ

手がまだ痛いのです。。

 

まだまだ磨きの道はスタートラインに立ったところであります。